ノイファイミリーの日常、息子の成長など・・・
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昨年夏から私たちが携わらせて頂いている物件で、
新築分譲マンションのデザイン監修というお仕事をしておりますが、
今回はその共用部のアートディレクションにも関わっておりました。
今日は少しその作品達のご紹介を。
作家さんは、以前もご紹介していた私の高校時代のクラスメートであり友人である、
スペインはバレンシア在住の船戸あや子さん■■■。
彼女の作品たちは以前から私たちの心をぐっと掴んでいたのですが、
今回のプロジェクトではチームの皆がその魅力に魅了されて、
是非ともこの物件用のオリジナル作品を製作してもらって、
居住者達の憩いの場となるエントランスラウンジに飾りたいということになり、
4つの新作が誕生することとなりました。
そして海を越えて渡ってきたスペインタイルの彩り豊かなアートたちです。
一度我々の事務所の方で中身の確認にと梱包を紐解いた時には、
なんだかそのパワーというか漲る生命力やエネルギーに心打たれ、
はらはらと涙が溢れてきました。
ああ、彼女の作品を、今回飾ることができて本当によかった!と思いました。
緑のシンフォニーというタイトルのこちらの作品。
そこで暮らす人々が帰ってきた時に、お帰りなさいとやさしく迎えてくれる緑。
森の中のやさしい木漏れ日や木の幹の逞しさや安心感が感じられる作品です。
どの作品も共通して言えることなのですが。
一見華やかでカラフルな作品達なので、
飾る場所選びにテクニックがいるように思えますが、
ご覧の通り我が家の寝室のべんがら色の壁やキッチン側の黄緑色の壁にも映えて
とても綺麗でした。手放したくなくなっちゃったくらいです。
このグリーンの地タイルには綺麗な貫入が入っていて、
それが作品の個性の一つにもなっています。
釉薬も何色もサンプルを作ってくれて、一緒に話し合いながら作り上げた作品です。
こちらはシンメトリーの構図で飾りたい場所用の作品。
えんじ色の兎ちゃんがかわいいです。
瑞々しい光を放つ生命の木に寄り添う兎。
この絵をみた人たちから、どんなお話が想像されるのかを思うのも楽しいです。
またまた楽しい図柄の作品。
おしゃべりな鳥と、ぬぉ〜っとした牛の珍道中?
お互いになんだこいつ?!なんて思いながらも、
ついつい気になっちゃう存在だったりするのでしょうか。
これもまた背景のタイルの色がとっても綺麗。
はちみつ色と作者さんは表現してましたが、
まさにそんなあたたかくって美味しそうで、
やさしくって、そして深みがある色です。
周囲の紫もまた独特の色づかい。
この微妙なツボを突いてくる色づかいがたまらない作品たち。
そして最後にこちらの作品。
どの作品達もすごくインパクトもありエネルギーも発しているのですが、
この作品が一番メッセージ性が強く感じて、
手に取った時に私にはびんびんとそれが伝わってきた気がしました。
以下に、作者のあや子氏からのメッセージを添えたいと思います。
+ + + + + + + + + + + + + +
スペイン中世の民話には人々が当時抱えていた戦争への不安をうかがわせる内容がよくあります。明日のことなど何一つ分からない混乱の中世ヨーロッパ、領土争いの戦争にしろ十字軍の戦いにしろ陸続きの向こうにはいつも戦場があり、町や村には圧制や疫病がはやっていました。しかしながら不安に怯える人々はそれゆえに今日を精一杯楽しんで生きていこうとし、森の奥深くにあると言われる“不老長寿”の泉の水を飲んで永遠の命を授かることを夢見ていました。この泉の周りは冬でも色とりどりの花が咲いていてあたかも天国のようだと人々はよく噂していたものです。そんな幻の泉のほとりに咲く花をイメージして作った作品。生に対する強い思いを人間の命の象徴である赤で彩り、毎日の忙しさの中でつい忘れてしまいがちな“今自分がここで生きていることそれ自体がひとつの奇跡でありそのことに感謝して生きていきたい”そんなメッセージも込めてみました。
+ + + + + + + + + + + + + +
この作品が製作されたのは、今年のあの大地震の後。
遥か遠いスペインの地で祖国日本の事を思い、
日本で暮らす私たちが作品たちを見て少しでも元気になれるように、
そんなエネルギーを込めて製作してくれた作品のような気がします。
生命力溢れる赤の毛細血管みたいなタイルは本当に力強くって、
どくどくと鳴る人間の鼓動を感じるような気がしました。
どの作品たちの額装もまた素敵だなと感じて頂けると思います。
これもスペインであや子さんがそれぞれの作品たちにあわせて選んでくれました。
お互いにメールでのやり取りで、
こんな感じ、こんな風にしたいということを伝えながらの今回のコラボレーション。
彼女とこんな風に仕事で向き合うことは初めてだったのですが、
学生時代にはあまり気づいていなかった、
お互いの感性の共鳴する部分が沢山あることなどを、
プロジェクトを通して知ることができてまた嬉しかったです。
あとは建物が完成した時に、
そこで暮らす人達がこの作品達からどんなことを感じたり、
語らったりされるのかなということが、楽しみでもあります。
こうして一つの物件での関わりを終えて、
また彼女も新たな挑戦や新作にどんどん挑んでいます。
冬には東京での個展が見られるといいな。
久しぶりの再会を楽しみにしています。
そしてこれからもまた、いい刺激が与え合えるように、
私たちも自分たちらしく色んなことにチャレンジしたいと思います。
新築分譲マンションのデザイン監修というお仕事をしておりますが、
今回はその共用部のアートディレクションにも関わっておりました。
今日は少しその作品達のご紹介を。
作家さんは、以前もご紹介していた私の高校時代のクラスメートであり友人である、
スペインはバレンシア在住の船戸あや子さん■■■。
彼女の作品たちは以前から私たちの心をぐっと掴んでいたのですが、
今回のプロジェクトではチームの皆がその魅力に魅了されて、
是非ともこの物件用のオリジナル作品を製作してもらって、
居住者達の憩いの場となるエントランスラウンジに飾りたいということになり、
4つの新作が誕生することとなりました。
そして海を越えて渡ってきたスペインタイルの彩り豊かなアートたちです。
一度我々の事務所の方で中身の確認にと梱包を紐解いた時には、
なんだかそのパワーというか漲る生命力やエネルギーに心打たれ、
はらはらと涙が溢れてきました。
ああ、彼女の作品を、今回飾ることができて本当によかった!と思いました。
緑のシンフォニーというタイトルのこちらの作品。
そこで暮らす人々が帰ってきた時に、お帰りなさいとやさしく迎えてくれる緑。
森の中のやさしい木漏れ日や木の幹の逞しさや安心感が感じられる作品です。
どの作品も共通して言えることなのですが。
一見華やかでカラフルな作品達なので、
飾る場所選びにテクニックがいるように思えますが、
ご覧の通り我が家の寝室のべんがら色の壁やキッチン側の黄緑色の壁にも映えて
とても綺麗でした。手放したくなくなっちゃったくらいです。
このグリーンの地タイルには綺麗な貫入が入っていて、
それが作品の個性の一つにもなっています。
釉薬も何色もサンプルを作ってくれて、一緒に話し合いながら作り上げた作品です。
こちらはシンメトリーの構図で飾りたい場所用の作品。
えんじ色の兎ちゃんがかわいいです。
瑞々しい光を放つ生命の木に寄り添う兎。
この絵をみた人たちから、どんなお話が想像されるのかを思うのも楽しいです。
またまた楽しい図柄の作品。
おしゃべりな鳥と、ぬぉ〜っとした牛の珍道中?
お互いになんだこいつ?!なんて思いながらも、
ついつい気になっちゃう存在だったりするのでしょうか。
これもまた背景のタイルの色がとっても綺麗。
はちみつ色と作者さんは表現してましたが、
まさにそんなあたたかくって美味しそうで、
やさしくって、そして深みがある色です。
周囲の紫もまた独特の色づかい。
この微妙なツボを突いてくる色づかいがたまらない作品たち。
そして最後にこちらの作品。
どの作品達もすごくインパクトもありエネルギーも発しているのですが、
この作品が一番メッセージ性が強く感じて、
手に取った時に私にはびんびんとそれが伝わってきた気がしました。
以下に、作者のあや子氏からのメッセージを添えたいと思います。
+ + + + + + + + + + + + + +
スペイン中世の民話には人々が当時抱えていた戦争への不安をうかがわせる内容がよくあります。明日のことなど何一つ分からない混乱の中世ヨーロッパ、領土争いの戦争にしろ十字軍の戦いにしろ陸続きの向こうにはいつも戦場があり、町や村には圧制や疫病がはやっていました。しかしながら不安に怯える人々はそれゆえに今日を精一杯楽しんで生きていこうとし、森の奥深くにあると言われる“不老長寿”の泉の水を飲んで永遠の命を授かることを夢見ていました。この泉の周りは冬でも色とりどりの花が咲いていてあたかも天国のようだと人々はよく噂していたものです。そんな幻の泉のほとりに咲く花をイメージして作った作品。生に対する強い思いを人間の命の象徴である赤で彩り、毎日の忙しさの中でつい忘れてしまいがちな“今自分がここで生きていることそれ自体がひとつの奇跡でありそのことに感謝して生きていきたい”そんなメッセージも込めてみました。
+ + + + + + + + + + + + + +
この作品が製作されたのは、今年のあの大地震の後。
遥か遠いスペインの地で祖国日本の事を思い、
日本で暮らす私たちが作品たちを見て少しでも元気になれるように、
そんなエネルギーを込めて製作してくれた作品のような気がします。
生命力溢れる赤の毛細血管みたいなタイルは本当に力強くって、
どくどくと鳴る人間の鼓動を感じるような気がしました。
どの作品たちの額装もまた素敵だなと感じて頂けると思います。
これもスペインであや子さんがそれぞれの作品たちにあわせて選んでくれました。
お互いにメールでのやり取りで、
こんな感じ、こんな風にしたいということを伝えながらの今回のコラボレーション。
彼女とこんな風に仕事で向き合うことは初めてだったのですが、
学生時代にはあまり気づいていなかった、
お互いの感性の共鳴する部分が沢山あることなどを、
プロジェクトを通して知ることができてまた嬉しかったです。
あとは建物が完成した時に、
そこで暮らす人達がこの作品達からどんなことを感じたり、
語らったりされるのかなということが、楽しみでもあります。
こうして一つの物件での関わりを終えて、
また彼女も新たな挑戦や新作にどんどん挑んでいます。
冬には東京での個展が見られるといいな。
久しぶりの再会を楽しみにしています。
そしてこれからもまた、いい刺激が与え合えるように、
私たちも自分たちらしく色んなことにチャレンジしたいと思います。
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プロフィール
HN:
masu
年齢:
55
性別:
女性
誕生日:
1969/09/27
職業:
一級建築士
趣味:
しばらくおあづけ状態ですが、スケッチブック片手にふらふらする一人旅
自己紹介:
世田谷で、夫婦二人の一級建築士事務所をやっています。新築マンションからデザインリフォーム等をはじめ、様々な用途の建築物の設計に携わっています。基本呑気な夫婦で更新ペースもぬるーく、更新内容も仕事に限らずゆるーく、でもていねいに、綴っています。
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お問い合わせ、メールはこちらへ masumka19690927@me.com
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