ノイファイミリーの日常、息子の成長など・・・
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前回までのお話で、いろいろな夢と現実との狭間で葛藤があり、
がっつりと削る部分と、
どうしてもゆずれない部分とを振り分けていったことをお伝えしました。
■■■
今日はそこで生き残ってきた、どうしても使いたかったものたちを、
ご紹介していこうと思います。
今回のデザインテーマは、「融合」。
ワタシが過去に旅をして歩き回って見てきた様々な国の、
そして生まれ育ってきた日本の、
なんか好きだなぁ。なんか惹かれるなぁ。
と感じる要素をちりばめつつも、
全体的にはしっくりとまとまっている空間づくりを目指しました。
前にもどこかでお話したかもしれませんが、
ワタシはこってこての「○○スタイル」とか、「××的」とか、
そういうひとっくくりにできちゃうものには、
あんまり魅力を感じないのです。
イタリアンモダンとか、北欧スタイルとか、和風空間とか、
時代でくくるとするならば、60年代風とか70年代風とか。
同じカテゴライズの中でアイテムを探してコーディネートすれば、
誰だってそれなりに上手いことまとめることができちゃいます。
そうではなくて。もっともっとリラックスして。
なんとなく自分たち好きなもの「だけ」を集めていったら、
それぞれはバラバラに見えても、どこかしっくりなじんでしまった。
そんな風に、今回の家もつくっていけたらいいなぁと思いました。
まず一つ目は、今回のデザインの要とも言うべき建具です。
以前も「建具のお話」■■■でご紹介しましたとおり、
今回の家では絶対にこれをやりたいと思っていました。
お陰で普通のリフォームの見積から比べると、
相当全体的なコストに対しての建具工事費が嵩みましたが、
これは仕上がりを見て感動で鳥肌が立つくらい。
本当に実現させてよかったアイテムでした。
建具をきっちり造ると、それだけで空間のグレード感が、
ぐぐぐっとあがります。
とかく床材や壁材ばかりに気がいきがちですが、
この効果はそれをしのぐくらいにワタシは感じます。
一口に制作建具といっても、
建具本体・建具枠・塗装費・金物代 などなど、
全て併せると非常にコストもあがってしまうのですが、
いい職人さんに造ってもらった建具は、高級家具を置くよりも、
ずっと存在感があって、しみじみ味わい深いものがあります。
また、今回は建具の枠も少し太めにつくってもらいました。
日本では通常建具枠の見付け幅は25mm。
欧米の高い天井広い空間では、40~60mmくらいの枠が多いですが、
天井高さに限りのある日本ではこんな風に薄い建具枠が普通です。
そこをあと10mm幅広に!
すると、木目が浮き上がっているのがきちんと分かるくらいの幅になり、
圧迫感を押さえつつも、随分立派なものに見えてきます。
たかが10mm、されど10mm。
あなどれないコダワリでした。
次にこだわっていたのが色の壁です。
我が家のテーマカラーである黄緑を、絶対に使いたいと思っていました。
この通り。
明るくてパンチが効いたペンキ塗りの壁。
キッチンに立って料理するのが楽しくなるような色の壁です。
そしてそのキッチン脇のタイル。
ここはぐっとシックな深い深いボルドー。
色相で言えば黄緑の壁と補色に近く、
彩度でも対比が強いので、
コントラストが聞いてすごくモダンな感じになりました。
でもそれだけではありません。
コンロ脇のスペースなので、ここは油などのとびはねが一番多い所。
でもこれだけ深い色のタイルだと、
幸いなことにその汚れが全く目立ちません。
デザイン的な要素だけでなく、
掃除嫌いな主婦のワタシにとっても、これはいい選択となりました。
そして最後に、リビングの1面の壁に施した、
ガラスモザイクタイルです。
一つ一つが手作り風のラフな感じで、目地もがたがたになってます。
でも、それがまたなんとも言えずにいい感じです。
目地が曲がってる!とか、まっすぐじゃない!とか、
そういうことが気になる方々には向かないと思いますが、
ワタシはこういうラフな感じがダイスキなので、
仕上がりをとっても楽しみにしていました。
輸入物で在庫がなかったので、船便で届くまで数ヶ月待ち。
ここだけ後工事というかたちになりましたが、
貼りあがったときはホントにしびれちゃいました。
事前に取り付けてあった飾り棚の色ともびったんこ。
眺めるのが楽しい「壁」になりました。
とまぁ、こんな感じで生き残ってきたアイテムたち。
これら「ワタシのすきなもの」たちが組み合わさって、
我が家独特の雰囲気のある空間へとまとまっていきました。
な~んて。仕上がりを見てる今だからいえますが。
正直かなりそれぞれ個性のあるモノたちの組み合わせなので、
設計者のワタシもちょこっとできあがるまでビクビクしておりました。
勿論、絶対カッコよくなる!と信じていましたが。
工事をしてくれた業者さんたちは、
仕上るまでいつも頭の上に『???』がいっぱい。
仕上ができあがったところを見て、
ようやくみんなで「ほぉおぉう~」ってため息。
「これがやりたかったんだ~。Masuさんは・・・」
と、納得してくれましたとさ。
がっつりと削る部分と、
どうしてもゆずれない部分とを振り分けていったことをお伝えしました。
■■■
今日はそこで生き残ってきた、どうしても使いたかったものたちを、
ご紹介していこうと思います。
今回のデザインテーマは、「融合」。
ワタシが過去に旅をして歩き回って見てきた様々な国の、
そして生まれ育ってきた日本の、
なんか好きだなぁ。なんか惹かれるなぁ。
と感じる要素をちりばめつつも、
全体的にはしっくりとまとまっている空間づくりを目指しました。
前にもどこかでお話したかもしれませんが、
ワタシはこってこての「○○スタイル」とか、「××的」とか、
そういうひとっくくりにできちゃうものには、
あんまり魅力を感じないのです。
イタリアンモダンとか、北欧スタイルとか、和風空間とか、
時代でくくるとするならば、60年代風とか70年代風とか。
同じカテゴライズの中でアイテムを探してコーディネートすれば、
誰だってそれなりに上手いことまとめることができちゃいます。
そうではなくて。もっともっとリラックスして。
なんとなく自分たち好きなもの「だけ」を集めていったら、
それぞれはバラバラに見えても、どこかしっくりなじんでしまった。
そんな風に、今回の家もつくっていけたらいいなぁと思いました。
まず一つ目は、今回のデザインの要とも言うべき建具です。
以前も「建具のお話」■■■でご紹介しましたとおり、
今回の家では絶対にこれをやりたいと思っていました。
お陰で普通のリフォームの見積から比べると、
相当全体的なコストに対しての建具工事費が嵩みましたが、
これは仕上がりを見て感動で鳥肌が立つくらい。
本当に実現させてよかったアイテムでした。
建具をきっちり造ると、それだけで空間のグレード感が、
ぐぐぐっとあがります。
とかく床材や壁材ばかりに気がいきがちですが、
この効果はそれをしのぐくらいにワタシは感じます。
一口に制作建具といっても、
建具本体・建具枠・塗装費・金物代 などなど、
全て併せると非常にコストもあがってしまうのですが、
いい職人さんに造ってもらった建具は、高級家具を置くよりも、
ずっと存在感があって、しみじみ味わい深いものがあります。
また、今回は建具の枠も少し太めにつくってもらいました。
日本では通常建具枠の見付け幅は25mm。
欧米の高い天井広い空間では、40~60mmくらいの枠が多いですが、
天井高さに限りのある日本ではこんな風に薄い建具枠が普通です。
そこをあと10mm幅広に!
すると、木目が浮き上がっているのがきちんと分かるくらいの幅になり、
圧迫感を押さえつつも、随分立派なものに見えてきます。
たかが10mm、されど10mm。
あなどれないコダワリでした。
次にこだわっていたのが色の壁です。
我が家のテーマカラーである黄緑を、絶対に使いたいと思っていました。
この通り。
明るくてパンチが効いたペンキ塗りの壁。
キッチンに立って料理するのが楽しくなるような色の壁です。
そしてそのキッチン脇のタイル。
ここはぐっとシックな深い深いボルドー。
色相で言えば黄緑の壁と補色に近く、
彩度でも対比が強いので、
コントラストが聞いてすごくモダンな感じになりました。
でもそれだけではありません。
コンロ脇のスペースなので、ここは油などのとびはねが一番多い所。
でもこれだけ深い色のタイルだと、
幸いなことにその汚れが全く目立ちません。
デザイン的な要素だけでなく、
掃除嫌いな主婦のワタシにとっても、これはいい選択となりました。
そして最後に、リビングの1面の壁に施した、
ガラスモザイクタイルです。
一つ一つが手作り風のラフな感じで、目地もがたがたになってます。
でも、それがまたなんとも言えずにいい感じです。
目地が曲がってる!とか、まっすぐじゃない!とか、
そういうことが気になる方々には向かないと思いますが、
ワタシはこういうラフな感じがダイスキなので、
仕上がりをとっても楽しみにしていました。
輸入物で在庫がなかったので、船便で届くまで数ヶ月待ち。
ここだけ後工事というかたちになりましたが、
貼りあがったときはホントにしびれちゃいました。
事前に取り付けてあった飾り棚の色ともびったんこ。
眺めるのが楽しい「壁」になりました。
とまぁ、こんな感じで生き残ってきたアイテムたち。
これら「ワタシのすきなもの」たちが組み合わさって、
我が家独特の雰囲気のある空間へとまとまっていきました。
な~んて。仕上がりを見てる今だからいえますが。
正直かなりそれぞれ個性のあるモノたちの組み合わせなので、
設計者のワタシもちょこっとできあがるまでビクビクしておりました。
勿論、絶対カッコよくなる!と信じていましたが。
工事をしてくれた業者さんたちは、
仕上るまでいつも頭の上に『???』がいっぱい。
仕上ができあがったところを見て、
ようやくみんなで「ほぉおぉう~」ってため息。
「これがやりたかったんだ~。Masuさんは・・・」
と、納得してくれましたとさ。
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プロフィール
HN:
masu
年齢:
55
性別:
女性
誕生日:
1969/09/27
職業:
一級建築士
趣味:
しばらくおあづけ状態ですが、スケッチブック片手にふらふらする一人旅
自己紹介:
世田谷で、夫婦二人の一級建築士事務所をやっています。新築マンションからデザインリフォーム等をはじめ、様々な用途の建築物の設計に携わっています。基本呑気な夫婦で更新ペースもぬるーく、更新内容も仕事に限らずゆるーく、でもていねいに、綴っています。
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お問い合わせ、メールはこちらへ masumka19690927@me.com
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